星空撮影、スマホじゃダメなの?

ミオ
星の写真撮ろうとしたら真っ暗になってさ。もう諦めるしかない?

ほしっこ
諦めないで〜!カメラを変えるだけで全っ然ちがう星空が撮れるんだよ〜!
夜空に向けてシャッターを押しても、真っ暗になったり、ざらざらした写真になったりした経験はありませんか?それにはちゃんと理由があります。
スマホ・コンデジの限界
スマホのカメラは「明るい場所でキレイに撮る」ことに最適化されています。暗い場所では光を十分に集められず、ノイズ(ざらつき)だらけの写真になりがちです。

りくまる
理論的には、センサーサイズが小さいほど1画素あたりの受光面積が小さくなる。星のような微弱な光を拾うには、物理的に不利なんだ

ノア
…なんかむずかしい

ほしっこ
かんたんに言うと、センサーが大きいほど星の光をたくさん集められるってこと!スマホのセンサーは小さすぎて星には向いてないんだよ〜
コンパクトデジカメ(コンデジ)も同様で、センサーが小さいため暗所撮影には限界があります。星空をきれいに撮るには、センサーが大きくISO(感度)を高く上げられるミラーレスカメラや一眼レフカメラが必要です。
一眼レフ vs ミラーレス、どっちがいい?

ミル
ミラーレスってなに?ミラーがないの?

ほしっこ
そう!カメラの中にミラーが入ってるかどうかの違いなんだよ〜。今は軽くて高性能なミラーレスが主流になってきてるよ
一眼レフはカメラ内部にミラーが入っており、そのミラーを通して光学ファインダーで被写体を確認する仕組みです。ミラーレスはそのミラーをなくし、軽量・小型にした次世代カメラです。
| 種類 | 特徴 | 星空撮影での使いやすさ |
|---|---|---|
| 一眼レフ | バッテリー持ちが良い・レンズ資産が豊富 | ◯ |
| ミラーレス | 軽量・電子シャッター・最新技術が充実 | ◎(現在の主流) |
これからカメラを買うならミラーレス一択です。軽量で持ち運びしやすく、星空撮影向けの機能も充実しています。
カメラ選びで見るべき3つのポイント
① センサーサイズ(フルサイズ vs APS-C)

ほしっこ
センサーはカメラの心臓部で、光を受け取る部品のことだよ〜。大きいほど暗い場所での撮影が有利なんだ!

りくまる
フルサイズは35mmフィルムと同じ大きさ。APS-Cはその約60%の面積だ。星空撮影ではフルサイズが有利だが、APS-Cでも十分きれいに撮れる
- フルサイズ:センサーが大きく、暗い場所でもノイズが出にくい。本格的な星空写真を撮りたい方向け。価格は高め
- APS-C:フルサイズより小型・軽量でコストも抑えられる。初心者や持ち運びを重視したい方に最適
- マイクロフォーサーズ:APS-Cよりさらに小型。防塵防滴モデルが多く、アウトドア撮影に強い
② 高感度性能(ISO耐性)

ノア
ISOってなに…?なんか難しそう

ほしっこ
カメラの光への感度を表す数字だよ〜!ISOが高いほど暗い場所でも明るく撮れるんだけど、上げすぎるとザラザラになっちゃう。どこまで綺麗なまま上げられるかがカメラの実力なんだよ

ミオ
じゃあ高ければ高いほどいい?

ほしっこ
そのノイズの少なさを見るのが大事!数字だけじゃなくてね〜
星空撮影ではISO1600〜6400程度の高感度設定が必要になります。「高ISOでもノイズが少ない」カメラほど、きれいな星空写真が撮れます。スペック表の「常用感度」が目安になります。
③ 対応レンズの選択肢

ミオ
カメラ本体だけじゃダメなの?めっちゃ買うじゃん…

ほしっこ
レンズも大事なんだよ〜!星空撮影には『明るいレンズ』が向いてるんだけど、明るさはF値っていう数字で表されるんだ。F値が低いほど明るくて、星を撮りやすくなるよ

りくまる
F2.8以下のレンズが理想だ。F値は数字が小さいほど光を多く取り込める。覚えておくといい
カメラ本体が対応しているレンズの種類(マウント)が多いほど、後から選択肢が広がります。カメラを買うときは、対応レンズのラインナップも確認しておきましょう。
【2026年版】星空撮影におすすめカメラ7選

ほしっこ
予算と目的別にまとめたよ〜!

ミル
やった〜!どれがいちばんきれいに撮れるの?

ほしっこ
予算に合わせてどれを選んでもきれいに撮れるよ〜!まずは自分の予算からチェックしてみてね
10〜13万円|APS-C・入門〜スタンダードモデル【5選】
■ ① Canon EOS Kiss M2
センサー:APS-C
実勢価格:約122,800円(レンズキット)

ミル
キヤノン!名前聞いたことある!

ほしっこ
日本を代表するカメラメーカーだよ〜!Kiss M2はミラーレスの入門機として大人気で、タッチ操作で直感的に使えるから初めての一台にぴったりなんだよ
Canonのエントリーミラーレス。約253gと軽量で、タッチ操作のチルト液晶を搭載。初心者でも直感的に使えます。APS-Cセンサーで高感度性能もしっかりしており、星空撮影の入門機として最適。タイムラプス動画機能も搭載しているので、星の動きを動画で記録することもできます。

ほしっこ
実はね〜、ほしっこもKiss M2使ってるんだよ!ほんとに使いやすくて、星空撮影デビューにぴったりだと思う
■ ② Nikon Z30
センサー:APS-C
実勢価格:約119,900円(レンズキット)

ノア
ニコンも有名なの?

ほしっこ
CanonとNikonは日本の二大カメラメーカーだよ〜!Z30はコンパクトで持ち運びしやすいから、星空撮影で山や野外に行くときも荷物にならないのが嬉しいんだよ
NikonのAPS-Cミラーレス入門機。ファインダーレス設計によりコンパクト・軽量(約405g)を実現しています。電子シャッターに対応しており、シャッター音や振動を抑えた夜間撮影が可能。Nikonの豊富なZマウントレンズが使えるのも長期的な強みです。
■ ③ OM System OM-5
センサー:マイクロフォーサーズ
実勢価格:約120,800円(レンズキット)

りくまる
マイクロフォーサーズはAPS-Cより小さいセンサーだが…このカメラには防塵防滴性能と強力な手ブレ補正が搭載されている。夜露・強風・低温という星空撮影の厳しい環境下では、理論的にこの選択が最も合理的だ

ほしっこ
山の頂上とか、急に雨が降ってきても安心して使えるのがすごいんだよ〜!
防塵・防滴・耐低温設計のタフなミラーレス。星空撮影は山頂や野外が多く、急な天候変化にも対応できる堅牢性は大きなアドバンテージです。「ライブコンポジット」機能を搭載しており、星の軌跡(日周運動)を自動で合成撮影できます。本格的な天体写真を撮りたい方にとって、コスパ最高のモデルです。
■ ④ Canon EOS R50
センサー:APS-C
実勢価格:約108,000円(レンズキット)

ミオ
Kiss M2との違いは?

ほしっこ
R50はEOS Rシリーズっていう新しいマウント規格に対応してるんだよ〜。将来フルサイズに乗り換えたくなったときも、今買ったレンズがそのまま使えるから長く使えるんだ
CanonのAPS-Cミラーレス中級入門機。約375gと軽量ながら、電子シャッター・高速AF・動画4K対応と機能が充実しています。RFマウント採用で、将来フルサイズ機に乗り換えてもレンズ資産をそのまま活かせる点が魅力。写真も動画もバランスよく楽しみたい方におすすめです。
■ ⑤ Sony α6400
センサー:APS-C
実勢価格:約108,500円(ボディのみ)

りくまる
α6400のAF性能は…リアルタイムトラッキングと瞳AFが搭載されている。動体追跡の精度は理論的にこの価格帯で最高クラスだ

ほしっこ
星空だけじゃなくて、動物や子どもも撮りたい!って人には特に向いてるよ〜
SonyのAPS-Cミラーレス定番機。リアルタイム瞳AFなど高精度なオートフォーカスが特徴で、星空以外のシーンでも大活躍します。ISO32000(拡張時)まで対応しており、暗所性能も優秀。「動物も撮りたい・旅行でも使いたい・星空も撮りたい」という欲張りな方に最適です。
20万円〜|フルサイズ本格モデル【2選】
■ ⑥ Sony α7C
センサー:フルサイズ
実勢価格:約220,000円(レンズキット)

ほしっこ
実はね〜、これがフルサイズの中で一番コンパクトなんだよ〜!フルサイズって大きくて重いイメージあるかもしれないけど、α7Cはそれを覆した感じ

ミオ
フルサイズって何がいいの結局

ほしっこ
センサーが大きいから、同じISOでもノイズが少なくて星がより繊細に撮れるんだよ〜!天の川も細かく映るよ
フルサイズミラーレスの中で最もコンパクトなモデルのひとつ。フルサイズならではの高感度性能と、APS-C機に近いサイズ感を両立しています。ISO51200(拡張時)まで対応。本格的な天の川撮影や星景写真を目指したい方への「最初のフルサイズ機」として最適です。
■ ⑦ Nikon Z5II
センサー:フルサイズ
実勢価格:約250,000円(ボディのみ)

りくまる
Z5IIは像面位相差AFがセンサー全面に配置されている。つまり暗い場所でも高精度なピント合わせが可能だ。星空撮影でピントが決まらないという悩みを根本的に解消できる

ノア
ピント合わせって難しいって聞いてた…

ほしっこ
星のピント合わせは慣れが必要なんだけど、Z5IIは助けてくれる性能があるから安心だよ〜!
Nikonのフルサイズミラーレス標準機。安定した高感度性能と堅牢なボディが特徴で、長く使える一台です。2024年発売で最新の映像エンジンを搭載。バッテリー持ちが良く(約470枚)、長時間の星空撮影でも電池切れの心配が少ないのが実践的な強みです。
カメラと一緒に揃えたいアクセサリー3点

ミル
カメラだけあれば撮れるの?

ほしっこ
カメラ本体だけでも撮れるけど、この3つを揃えるとぐっとキレイに撮れるようになるよ〜!
広角レンズ(F値の低いもの)
星空撮影では「焦点距離14〜24mm程度の広角レンズ」かつ「F2.8以下の明るいレンズ」が理想です。焦点距離とは「どのくらい広い範囲を撮れるか」を示す数字で、数字が小さいほど広い範囲が写ります。広角にすることで、天の川を大きく一枚に収められます。

りくまる
シャッタースピードを長くしすぎると星が線になって流れてしまう。広角レンズはその流れを最小限に抑えられる。合理的な選択だ
⚠️ 購入前に必ず確認!レンズはカメラのマウントに合ったものを選んでください。
📌 マウントとは?
マウントとはカメラとレンズの接続規格のことです。メーカー・シリーズによって異なり、対応していないマウントのレンズは物理的に取り付けられません。レンズを買うときは必ず「自分のカメラのマウント」に合ったものを選んでください。
- Canon EOS Kiss M2 → EF-Mマウント
- Canon EOS R50 → RFマウント
- Nikon Z30 / Z5II → Zマウント
- Sony α6400 / α7C → Eマウント
- OM System OM-5 → マイクロフォーサーズマウント
※このレンズはカメラのマウントに合わせてバリエーションを選んでください(Sony E / Nikon Z / Canon RF / マイクロフォーサーズ)
① Canon EOS Kiss M2のEF-Mマウントには対応していません。
またフルサイズカメラ(⑥⑦)では周辺が暗くなる場合があります。
三脚

ノア
三脚って絶対必要?持って行くの重くない?

ほしっこ
星空撮影は長時間シャッターを開けるから、手持ちだとブレてしまうんだよ〜。三脚は必須!でも軽量なカーボン三脚なら1kg台のものもあるよ
星空撮影はシャッタースピードを10〜30秒に設定するため、カメラを固定する三脚は必須アイテムです。持ち運びやすさを重視するなら1〜1.5kg台のアルミまたはカーボン製三脚がおすすめです。
レリーズ(リモートシャッター)

ミオ
シャッターボタン押すだけじゃダメなの?

ほしっこ
押した瞬間に指の振動でカメラがブレちゃうんだよ〜。レリーズっていうリモコンを使うと、触らずにシャッターが切れるから完璧な星空写真が撮れるんだ!
カメラのシャッターボタンを指で押すと、その振動でブレが生じることがあります。レリーズ(リモートシャッター)を使えば、カメラに触れずにシャッターを切れます。有線・Bluetooth対応など種類があり、使用カメラに対応したものを選んでください。
⚠️ 購入前に必ず確認!レリーズはカメラの機種に対応したものを選んでください。
カメラのメーカー・型番によって対応するリモートシャッターが異なります。購入前に商品ページの「対応機種」欄を必ずチェックしてください。
※この記事で紹介しているレリーズは ⑤Sony α6400・⑥Sony α7C対応 です。
星空撮影の基本設定

ほしっこ
カメラと機材が揃ったら、次は設定!最初は難しく感じるかもしれないけど、コツさえつかめばすぐできるようになるよ〜
ISO・シャッタースピード・絞りの目安

ミル
3つもある!むずかしそう〜

ほしっこ
この3つはカメラの『露出の三角形』って呼ばれてて、バランスが大事なんだよ〜!まずは下の目安から試してみてね
- ISO:1600〜3200からスタート。ノイズが多ければ下げ、暗ければ上げる
- シャッタースピード:15〜25秒を目安に。長くしすぎると星が流れて線になる(「500ルール」:500÷焦点距離=最大秒数が目安)
- 絞り(F値):できるだけ開放(最小F値)に。F2.8以下が理想

りくまる
500ルールとは——焦点距離が14mmなら500÷14≒35秒。20mmなら500÷20=25秒。これを超えると星が線状に流れる。理論的には正確ではないが、初心者の目安として有効だ

ノア
なんか計算があるんだ…

ほしっこ
最初は15〜20秒で試してみると安全だよ〜!
ピント合わせのコツ

ミオ
暗い中でピント合わせってどうやるの

ほしっこ
星のピントはちょっとコツがいるんだよ〜。オートフォーカスは暗い星には反応しにくいから、マニュアルフォーカスで合わせるのが基本!
- ライブビュー(液晶画面)で明るい星を拡大表示する
- マニュアルフォーカス(MF)に切り替える
- フォーカスリングをゆっくり回して星が最も小さく点になるところで固定
- ピントを合わせたらテープなどでフォーカスリングを固定するとズレを防げる

ほしっこ
最初は難しく感じるけど、2〜3回やると感覚がつかめてくるよ〜!失敗しても星空は逃げないから、焦らず試してみてね
まとめ|今夜から始める星空撮影

ミル
どれ買えばいいの〜!

ほしっこ
予算で選んでいいよ〜!どれもきれいな星空が撮れるよ。ミルはまずはKiss M2かZ30から始めてみて!

ノア
…私はOM-5かな。雨に強いの安心だし

ミオ
α6400にした。星以外も撮りたいし

りくまる
私はZ5IIだ。理論的には最も合理的な選択だ
| 予算 | カメラ | センサー | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 10~13万円 | Canon EOS Kiss M2 | APS-C | 初めての一台・使いやすさ優先 |
| 10~13万円 | Nikon Z30 | APS-C | 軽量コンパクト優先・野外派 |
| 10~13万円 | OM System OM-5 | マイクロフォーサーズ | 防塵防滴・悪天候でも撮りたい |
| 10~13万円 | Canon EOS R50 | APS-C | 写真も動画もバランスよく |
| 10~13万円 | Sony α6400 | APS-C | 星以外も本格的に撮りたい |
| 20万円〜 | Sony α7C | フルサイズ | コンパクトなフルサイズが欲しい |
| 20万円〜 | Nikon Z5II | フルサイズ | 本格的な星景写真・長く使いたい |
「迷ったらどれ?」と聞かれたら、Sony α6400(¥100,000~)をおすすめします。星空撮影の高感度性能が優秀なうえ、旅行・動物・スポーツなど日常のあらゆるシーンで活躍する万能機だからです。
星空写真は「失敗してなんぼ」の世界です。最初はうまく撮れなくても大丈夫。夜空は毎晩そこにあります。まずは一枚、シャッターを切ってみてください。

